飲食店、イベント、倉庫、工場、工事現場、サバゲーなど様々な場所でコミュニケーションツールとしてあると便利なのがトランシーバー。
ここでは免許・資格不要で手軽に導入可能な2種類のトランシーバーをご案内。
購入してすぐ使えるのがこの特定小電力トランシーバーです。
送信出力が10mWと小さいですが、半径200メートル程度の範囲でしたら現在飲食店や工場、イベントなどで使用される最もポピュラーなトランシーバーです。
ベーシックな交互通話モデルを始めに使用用途により中継通話対応モデル、同時通話対応モデル、防水性能が高いモデル、通信距離を少しでも伸ばす為に長いアンテナを装備したモデル、超近距離連絡用に携帯性を追求したモデルなど多種多様なトランシーバーが選択可能です。
通話距離の目安
- ・見通しの良い場所:約1〜2km
- ・郊外:約500m〜1km
- ・高速道路: 約500m
- ・市街地など障害物の多い屋外:約100〜200m
※屋内:壁や床を隔てる場合建物の構造によって大きく差が出るため、一概に言えません。特に縦の階層間の通話はフロアが大きな障害になるため、直線距離で十数メートルでも通話が出来ない場合がございます。
*遮蔽物や周囲の環境、使用条件により異なります
●交互通話/ベーシックタイプ
トランシーバー間で交互に通話する一番基本的な通話方式。20チャンネル内でチャンネルを合わせるだけでメーカーや機種を問わずに通話が出来ます。
●交互通話/中継通話 タイプ
ベーシックタイプの交互通話に加え中継器を設置して通話距離を拡大出来る為、工場、工事現場、大型店舗など広いエリアや屋内での使用におススメです。
また、最初はベーシックな交互通話で使用していて将来的に通話距離を伸ばす予定があるなどの場合にもこちらのタイプをがおススメです。
注意点として安定した交信を望むのであればトランシーバー、中継器のメーカーは統一した方がベターです。
●同時通話対応/多機能タイプ
電話のように二者間で双方向スムーズに通話ができるモデルです。また第三者も二人の通話が聞けます。
例えばクレーン作業や計測、アンテナ工事のようにリアルタイムの通話が必要な場合に便利です。一度に通話できるのは二名ですが、何人でもその通話を聞き、通話が終われば任意の二者間で新たに話すことができます。
もちろん多機能モデルですので交互通話、中継通話にも対応し、トランシーバーを中継器としても使うことが出来るモデルもございます。
価格は特定小電力トランシーバーと比べて高額ですが、送信出力1W〜5Wと圧倒的にハイパワーです。(特定小電力トランシーバーは0.01W) 特に5Wモデルは現在国内で市販されている携帯型トランシーバーとしては最大出力です。
見通しのよい場所であれば、約1〜4kmほどの通信が可能※(5W設定の場合)特定小電力トランシーバーでは距離が足りない方にはこちらがおすすめです。また、アンテナの交換も可能ですので長いアンテナに交換して通話距離を伸ばすことも可能です。
※ただし街中や建物の中など、電波を遮蔽、遮断するものがあると通信距離は短くなります。
導入時特定小電力トランシーバーとの違いは購入してすぐに使用できません。まずは製品パッケージの中にある登録申請書にユーザー様が必要事項を記入、印紙を添えて登録申請手続きをおこないます。約2週間程度のちに登録状が届いたら使用ができます。
もし登録申請せずにデジタルトランシーバーを使用すると電波法違反となり、罰則・過料の対象となります。必ず事前に登録申請をし、包括登録の場合は開設届けを提出してから使用してください。
登録は個別登録と包括登録の2通りです。
●個別登録
1人で1台のデジタルトランシーバーを購入し、他の方のデジタルトランシーバーと通信をされるときの申請方法です。●包括登録
1人で2台以上または会社やグループで複数台数を使用されるときの申請方法です。
登録費用
●個別登録
登録申請 2,300円(電子申請の場合1,700円)
再登録申請1,450円(電子申請の場合1,050円)●包括登録
登録申請 2,900円(電子申請の場合2,150円)
再登録申請1,850円(電子申請の場合1,400円)
※登録局は、5年ごとに再登録申請が必要になります。5年以上継続して使用される場合には、登録有効期限満了前1ヵ月から3ヵ月前までの間に、再登録手続きをおこなってください。
電波利用料 1台あたり 個別登録 600円/年 包括登録 450円/年